宝塚歌劇団員急死問題 労基署が阪急電鉄に是正勧告 月118時間以上の時間外労働か

2024/9/6 19:00

宝塚歌劇団宙組所属の俳優女性が昨年9月に急死した問題を巡り、歌劇団を運営する阪急電鉄(大阪市)は6日、西宮労働基準監督署から5日付で是正勧告を受けたと発表した。阪急電鉄は具体的な内容は公表せず「内容を精査、検討し、しかるべき時期に説明したい」とした。

西宮労基署は女性の死亡後、歌劇団に少なくとも2回の立ち入り調査を実施し、俳優の労働環境について確認を進めていた。是正勧告は法令違反があった場合に改善を促す行政指導。繰り返し違反が見つかったり、悪質だと判断されたりすれば、書類送検されることもある。
阪急電鉄と歌劇団は「勧告を重く受け止め、適切に対処するとともに、現在進めている歌劇団の改革に向けた取り組みを続けていく」とのコメントを出した。

女性はフリーランスという形式で、歌劇団とは雇用契約(労働契約)ではなく業務委託契約を結んでいた。遺族側は劇団業務に専念することを求められていたことなどから事実上の労働契約と指摘していた。

歌劇団側は昨年11月に弁護士チームがまとめた報告書で、女性は直近1カ月の活動で118時間以上の時間外労働があった可能性があると推定。長時間の活動による心理的負荷について木場健之理事長(当時)は「安全配慮義務を果たせなかった」と謝罪していた。

女性の死を巡っては、歌劇団は過重労働やパワハラがあったとの遺族の訴えを受け入れ、今年3月に謝罪し、合意書を締結している。(小尾絵生)
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